糖質オフを始める前に知っておくこと

 
ラズベリーケーキ
医師と患者
女性のポートレート

​糖質ってなに?

 

​糖質ときくと、お砂糖やスイーツなどの甘いものに主に含まれるのものとイメージしていませんか?
「炭水化物」と言った方がわかりやすいかもしれませんね。炭水化物とは、食物繊維と糖質の2つの要素が含まれた栄養素になります。
糖質は、エネルギーとして身体の中をめぐって使われますが、余った糖質は脂肪となって蓄積されるのです。
では、どんなものに多くの糖質が含まれているのでしょうか?
もちろん、お菓子にも含まれます。フルーツにも含まれます。
主食となる、米・パン・パスタ・うどんやそばなどにも多く含まれています。
肉類などの脂質を避け、さっぱりした和食でダイエットという方も多いですが、実は太るのは血糖値が上がる事によって脂肪の蓄積につながるため、血糖値を上げない食事を心がける事でダイエットが成功に導かれるのです。
つまり、血糖値を上げる唯一の栄養素が糖質なのです。

糖質オフ食とは、糖質を摂取しない食事法ではなく、血糖値を上げない、もしくは緩やかに上昇させる「糖質をコントロールする」食べ方なのです。
​単に糖質を制限しても身体のバランスを崩したり、エネルギー不足になって生活に支障をきたすことにもなります。
糖質と身体の仕組みを知ることで、生活全体の改善にもつながる食事法が身につきます。
脳が糖質依存から脱却することが、第一段階と考えられます。
糖質依存脳は、いったん3日で依存をクリアできることを覚えておいてください。
​2週間を超えれば、糖質をコントロールできる脳に切り替わります。

 


 

糖質とインスリンの関係

膵臓(すい臓)から分泌されるインスリンは、『肥満ホルモン』とも言われてます。
糖質を多く摂取すると、血液中のブドウ糖が増え、血糖値が急上昇します。
それを下げるために分泌されるのがインスリンというホルモンです。

インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉などの各細胞へ取り込ませ、細胞はそれらをエネルギーにしたり、蓄えたりしながらうまく処理をしていきます。この時、グリコーゲンという形で筋肉や肝臓に貯蔵されますが、貯蔵庫の容量はわずかです。

取り込めなくなったブドウ糖の大半は脂肪組織に運ばれ、中性脂肪として溜め込まれていきます。

これが内臓脂肪、皮下脂肪です。

血糖、ブドウ糖、グリコーゲン、これらは全て糖質が体内で変化した姿です。

体内で糖質をコントロールできるホルモンはインスリンのみです。

もうお判りでしょうか?

インスリンが肥満ホルモンと呼ばれる所以を。

糖質の摂取量があまりに多すぎると処理しきれなくなったブドウ糖を最終手段として体脂肪として蓄える指示を出してしまうのです。

糖質オフ食を実践するには、このインスリンの働きをよく理解しておく必要があります。

糖尿病は、インスリンの分泌を繰り返しすい臓が疲弊し、正常にうごかなくなる。そして血糖コントロールが破綻し発症します。

糖質制限食が糖尿病の予防と改善に有効な治療法であるのはここ10年ほどでかなり浸透してきました。

​そのほか、メタボリックシンドロームの予防と改善、アルツハイマー型認知症のリスクも下げられる事がわかってきています。

糖質オフの嬉しい効果

​前述したとおり、食後の血糖値の上昇を抑えることは、中性脂肪がたまらず、身体に蓄積されたエネルギー(体脂肪)から優先的に燃焼させるため健康的にダイエット効果が得られます。

肥満を予防する、改善するという事は、動脈硬化や心臓病、脳卒中のリスクを軽減できます。

生活習慣病の予防・改善、アルツハイマー型認知症の発症リスクの軽減も前述通り。

さらには、アンチエイジングとしても注目されています。

肌を作る働きを担っているのがタンパク質です。インスリンで処理しきれなかった余ったブドウ糖とタンパク質が結びつく事を「糖化」といい、糖化しタンパク質から発生する悪玉物質の事を「AGEs(終末糖化産物)」といいます。

一度生成されると元に戻ることはありません。

糖質が原因となる「糖化」は強い毒性を持ち、肌に悪影響を与える老化物質AGEsを生成するのです。

つまり、糖質の過剰摂取を控える事で、肌や髪、血管の弾力も若々しく保たれるのです。
肌のコラーゲンが糖化すると、肌の張りや弾力が失われ、たるみやしわ、シミの原因となります。

血管でAGEsが生成されると、動脈硬化を引き起こす一因となり老化を早めます。

体内だけでなく、調理の過程で生成されたAGEsを食事で取り入れる場合も体内に蓄積されて老化の原因となります。

例えば焼き目をつけたパンケーキ、トースト、焼きおにぎりなどの褐色部分がAGEsです。

糖質と、たんぱく質を含む食材は過熱することでAGEsが大量発生します。

生のままか、蒸したり、茹でたり、という調理法でAGEsの生成をコントロールすることは可能です。

ご注意
肝機能に異常のある方は、糖質制限食はお控え下さい。

​そのほか、持病のある方は主治医・専門医へご相談下さい。